<景品表示法に基づく表記>このサイトには記事に関連する広告・PRが表示されます
この記事では、娘さんが「一人暮らし」に失敗しないために
- 失敗しないお部屋選びのチェックポイント【防犯篇】
- 娘さんが一人暮らしを始めたお母さんのインタビュー
- お部屋を探す前に!失敗しない不動産屋の選び方
をお伝えして、親御さん(特にお母さん)ができることをご紹介します。
※一人暮らし歴ゼロ年の私の意見はあまり参考にならないので、一人暮らし物件に強い不動産屋さんや、最近娘が一人暮らしを始めたお母さんに取材しています
特に、今回、娘さんが一人暮らしを始めた、お母さんへのインタビューをした相手は、前回の記事「一人暮らしのきっかけ|社会人4年目で実家を出た女子にインタビュー」で取材した女性のお母さんなので、合わせてご覧いただけると、娘サイド/母サイドの両方の想いが読み取れる内容になっております。
具体的にお部屋探しをスタートしている方は、関連記事でおすすめ物件サイト情報も、あわせてどうぞ!
目次
娘さんのお部屋探しには、お母さんの協力が不可欠!?
パナソニックが2014年12月に行った『母娘のお部屋探し 意識調査レポート』によると
20代のお部屋探し経験者の83%が「母親と探した方がいい」と回答しているそうです。
また、同調査によると「お部屋探しでどのポイントを重視するか?」は、母娘間に差があり
娘さんは「費用」を優先し、お母さんは「安全・安心」を優先するという結果が出ました。
娘さん自身のためにも、親御さんに安心していただくためにも「安心・安全」というポイントは、厳しくチェックした方がよさそうです。
暮らしやすいけど、騒がしい街「赤羽」
ちなみに私が(実家だけど)住んでいる東京都北区赤羽という街は、駅前に巨大な飲み屋街があり(ヤンキーなどはあまり見かけないものの)騒がしい街です。
(漫画化されるぐらいパンチの効いたおかしな人が多い)。
夜になると駅前は、飲み屋のキャッチがウロウロしてるし、酔っ払いが騒いでるし、朝方おじさんが外で寝てたりするし、キツめのメイクでボディーコンシャスな服装を身にまとったフィリピーナや中国人女性が、道行く男性に「オニサーン、ノマナーイ?マッサージドウ?」とかって声をかけたりしてます。
慣れればなんてことないのですが、上京されていきなり「この雰囲気に慣れろ!」と言われると、温室育ちのお嬢さまには、厳しいものがあります。
※とはいえ、駅前にイトーヨーカードー、ダイエーなどのスーパーが何軒もあり、商店街が元気で、チェーン店だけじゃない美味しい飲食店が多数あり、どこへ行くにもアクセスがよく、家賃も都内にしては安いので、赤羽は楽しくて住みやすい街でもあります
……話が脱線してしまいましたが「安心・安全」には、どんな街に住むか?も重要ですね。
パナソニックの調査内容に戻ります。
「お部屋の仕様・設備でこだわったポイントは?」という質問でも母娘でかなり差が出ています。
娘さんが「バス・トイレ別」にこだわるのに対し、お母さんは「オートロック」のマンションやお部屋を指定される方が多いそうです。
※私も(実家の)マンションに住んでますが、エントランスで鍵を開けてオートロックが閉まると「やっと家だ。変な虫もオジサンも入れないぞ!」と安心します。
一人暮らしに強い不動産屋『nicocha』の代表、山田 史織 さん(以下、山田さん)に女性の一人暮らしについてお話をうかがったところ
との答えが!ここからは、山田さんに「お部屋選びのチェックポイント」を聞いていきます。
お部屋選びのチェックポイント【防犯篇】
はじめての一人暮らしの場合「わからないことがわからない!」というくらい、知らないことだらけで、不安になる方が多いと思います。
「駅名や街の名前が有名だから、大丈夫。そうじゃないから不安」とお考えの方もいるかもしれませんが、事前にしっかり実地調査しておくと「こんなはずじゃなかった……」を防げます!
お部屋探しの際に確認したい、9つのチェックリスト
- 「駅近物件」か「人通りが多く、夜でも明るい通りにある物件」を選ぶ
- 不動産屋の車に頼り過ぎず、最寄駅から歩いてみる
- 合言葉は「ベランダからよじ登れない2階以上」
- 「治安の良さ」は、コンビニのトイレでわかる!?
- 昼だけでなく夜の周辺環境もチェックする
- 「共用部分」(例:ポストのゴミ箱、ゴミ集積所)などが散らかってないか?
- 専用のゴミ集積所があると安心
- ドアホンやロビー(エントランス)の監視カメラがあるともっと安心
- 不動産屋さんの話を信じすぎない!メリットだけでなく、デメリットにも目を向ける
「駅近物件」か「人通りが多く、夜でも明るい通りにある物件」を選ぶ
山田さん
駅近物件だと、電車を降りて歩く距離が短いので、それだけ利便性が高く、帰り道が短いので安全と言えます。
しかし、駅から10分~15分離れている物件でも「街灯が整備され、24時間空いているお店が数件ある」といった条件なら、安心できます。
不動産屋の車に頼り過ぎず、最寄駅から歩いてみる
山田さん
Google Mapなどで駅からのルートを確かめることができるようになりましたが、実際に歩いてみると、街の雰囲気や暮らしやすさをチェックできます。
信号の待ち時間、駅までのルートの階段の多さ、車通りなども確認することができます。
合言葉は「ベランダからよじ登れない、2階以上」
山田さん
2階以上だと、ベランダから部屋に忍び込まれたり、洗濯物が盗まれたりしにくくなります。2階でも、よじ登りやすいベランダだと窓から入られてしまう場合があるので、注意が必要です。
「治安の良さ」は、コンビニのトイレでわかる!?
山田さん
うーん。これは都市伝説みたいな話なのですが「コンビニのトイレ=街の治安と比例する」という話を聞いたことがあります。
- 自由に使えるトイレ:治安が良い
- 店員さんに声をかければ使えるトイレ:普通
- トイレは使えない:治安は良くない
トイレが使えないコンビニには、貸したくない理由があるそうです。
繁華街の近くでお酒を飲んだ方などに汚されてしまうことを懸念されたり、トイレットペーパーが盗まれてしまうなどの被害を防ぐために、貸さない方針のお店があるそうです。
コンビニによっては、別の理由もあると思うので一概には言えませんが、コンビニを見ておくと参考程度にはなるかもしれません。
なかじま
なるほど!コンビニのトイレ!私もよく利用するので、その感じがよくわかります。
ネットで調べると、治安の良さを「犯罪発生率」ではかっている業者さんもいるようですが、私たちが本当に知りたい「治安の良さ」って、犯罪の起きた数じゃなくて、変な人とか乱暴な人が周りにいないか?とかそういうレベルの話なんですよね。すっごく参考になります!
昼だけでなく夜の周辺環境もチェックする
山田さん
夜になると、街の雰囲気がガラッと変わる地域もあります。「ここがイイかも!」という物件を見つけたら、仕事帰りに歩く道のチェックをしておくと安心です。
なかじま
我が街「赤羽」も、通りによっては、昼と夜では雰囲気が全然違います。
「共用部分」(例:ポストのゴミ箱、ゴミ集積所など)が散らかってないか?
山田さん
集合ポストのゴミ箱やロビー(エントランス)、ゴミ集積所や自転車置き場をチェックすると、住んでいる人のマナーや管理状況をチェックできます。
共用部分に私物がたくさん置いていてあったり、ポストのゴミ箱がチラシ以外のゴミで溢れていたりする物件は、ちょっと不安になってしまいますよね。
単身者向けのマンションやアパートの場合、引っ越しや退去の挨拶がないことも多く、どんな方が住んでいるのか把握しづらいため、共用部分でチェックしておきましょう。
専用のゴミ集積所があると安心
山田さん
20~30代の女性の一人暮らしの犯罪被害には「空き巣」「下着泥棒」などの他に「ゴミをあさられる」というものがあります。
「女性の一人暮らし」と知って、郵便物のゴミや雑誌などから「どんな女性が住んでいるんだろう……」個人情報をあさるタイプの変質者がいるそうです。怖いですね。
カギ付きのゴミ集積所などがあれば、変な人にゴミをあさられる心配がありませんし、施設内にゴミ置き場があるとゴミ捨てが楽です。
ドアホンやロビー(エントランス)の監視カメラがあるともっと安心
山田さん
ドアモニターやドアホンがあると、どんな人が訪問してきたのか室内のカメラでチェックすることができます。
また、ロビー(エントランス)に監視カメラが1台あるだけでも、あやしい人の侵入を妨げるのに役立ちます。
ドアホンは個人でも後からつけられるし、監視カメラ付きのマンションもありますが、その分お金がかかるので「念には念を」という方にオススメします。
不動産屋さんの話を信じすぎない!メリットだけでなく、デメリットにも目を向ける
山田さん
(不動産屋の私が言うのもなんですが)不動産屋さんの中にはメリットばかり並びたてて「こんなにいい物件はない。今決めないとすぐに決まってしまう」と焦らせるタイプの営業マンもいます。メリットだけでなく、デメリットについても話してもらったり、物件をご自身の目で見て確かめることが重要です。
物件や周辺環境を自分の目や足で確認することが大事なんですね。時間もコストもかかるけど、ここで手を抜いちゃいけないんだな~。
続いては、最近一人暮らしを始めた後輩のお母さんに、娘さんの一人暮らしについてインタビューしてきました!
娘が一人暮らしを始めたお母さんのインタビュー
A子のお母さんデータ
練馬区の一軒家で夫と母の3人暮らし。
9年前に長女が家を出て、先月次女が家を出て一人暮らしを始めた。
娘さんのお部屋探しに協力されましたか?
私も一人暮らしの経験があったので、娘が見せてくれた物件の資料やネットで間取りを見て、収納や風通しなど、生活についてアドバイスしました。
また、女の子ひとり(暮らし)なので、防犯についてはいろいろ言いました。
娘さんの部屋探しで、どんなポイントに注目されていましたか? (例:オートロック、生活環境、治安、安全性の高い鍵、駅近、実家からの距離など)
- 買い物できる環境が近くにあるか?
- 日当たりはいいか?(四方をビルで囲まれたりしていないか?)
- 周辺環境はいいか?
- 夜中まで明るい・うるさすぎるところでないか?
などは確認しました。
(A子は、不動産屋選びで苦戦したそうなのですが)お母さんから見て、どんな不動産屋さん・物件なら安心できますか?
不動産屋さんについては、コマーシャルをやっているような有名店は安心できる気がするけど、規模の小さいところでも新しいところでも、「誠意」というか「マジメさ」が伝わるような対応をしてくれるところなら大丈夫と思います。
物件については、A子のお姉ちゃんの場合、物件を見つけてきてからトントン拍子で入居できたんだけど、A子の部屋の場合(入居前に大家に提出する書類で)親の収入を聞かれたり、印鑑証明が必要だったりしました。
面倒だったけど、そこまでしっかり見るということは「他の部屋に住んでいる人も条件をクリアした人」ってことだから、安心できましたね。
娘さんのお部屋探しでどんなことが不安でしたか?
娘のA子は、お姉ちゃん(A子の姉)と違って、かまってかまって育てたので、ちゃんと一人暮らしできるかが不安でした。
料理やお弁当づくりもしてはいましたが、片づけができていなかったり……ほら、実家だと、シャンプーとかティッシュが、知らないうちに補充されてるでしょ?あと私も、一人暮らしするまで「水や電気やガス」がお金を払って提供されてるって自覚がなかったから、いろんなことを自分で管理していかなきゃいけないのが大変かもしれません。
娘さんは、家だと怠けていましたか?
家は怠けるところだと思っているので……(笑
でも、家のルールとして「大学に入ったら大人扱いする」というものがあったのであんまり口出しはしませんでしたね。
一人暮らしをはじめた娘さんを見て、何か変わったことはありますか?
まだ日が浅いからなんとも言えないけど、なんとなく、たくましくなったように思えます。
親にとって、子どもって不思議なんです。修学旅行とか臨海学校とかで家を離れると、ちょっと立派になったように見えるものなんですけど、その延長みたいな感じかな。
娘さんが一人暮らしをはじめて、お母さんの中で変わったことはありますか?
子どもがふたりとも家を出てしまったので、ちょっとさびしいですね(なにかあった時に、いつでも戻ってこられるように準備はしてます)。
私は、就職⇒結婚⇒出産してからは、子育てオンリーだったので、娘たちが独立して、やっと自分の時間がとれたかなと最近思います。
「早く独立・結婚してほしい、孫の顔が見たい」といった希望はありましたか?
あんまりなかったです。結婚も出産も早ければいいってことじゃないですから。
私自身「親のいいなり~」みたいなところがあったので、娘たちには自分で自分の道を選んでほしいです。
娘さんが一人暮らしをされることで「子離れ/親離れ」を感じることはありますか?
「離れる」と言うよりは、成人するまで面倒みて、これからは物理的に離れるけど、いつでも見守ってるよって感じです。
最近、友達の間で「親子は終身刑」って話が出たけど、本当にそうなんです(笑
親は子どもの心配をするのが仕事みたいなものですから「離れていく」とは思わないんです。
娘さんを想いながら言葉をつむぐ表情と「親子は終身刑」「物理的に離れても、いつでも見守っている」という暖かい言葉に、感動して涙がちょちょ切れそうになりました。
最後に失敗しない不動産屋の選び方について、山田さんに詳しく話をうかがいます!
お部屋を探す前に!失敗しない不動産屋の選び方
コマーシャルを見ると「物件数ナンバーワンの○○!」みたいな売り文句を使っていたりするのですが、基本的に、どの不動産屋さんも紹介できる物件はほぼ一緒なんです。
なので「ウチは物件数で勝負してます」みたいなところは、あまりアテにしない方がいいかもしれません。
※ごくまれに「占有物件」といって、ある不動産屋だけで独占して紹介できる物件もありますが、かなりレア
A子さんもA子さんのお母さんも言っていましたが、注目すべきは、不動産屋のスタッフの質だと思います。
不動産屋と会って、接客態度やスタッフの雰囲気を確認していただきたいです。
しっかりお客さまの意見をヒアリングして、条件が近い物件や似た物件も提案してくれる方だと心強いですよね。
「話しやすさ」というもの大事ですね。これは相性もあるのかもしれませんが、うちでは「頼れる友人に相談する」ような、話しやすい空気をつくる努力をしています。
不動産業界には、時間や約束事などを守れない非常識な営業マンがいるのも確かなので、接客態度が悪かったり「この人、信用ならないな」と思ったら、手間にはなりますが、別の不動産屋さんをあたってみるのもよいと思います。
短い間ですが、不動産屋は部屋探しのパートナーになるので、気になることや不安なことはなんでも聞いて、後悔のないお部屋を見つけていただきたいです!
どこの不動産屋でも、紹介できる物件はほぼ一緒なんて初耳でした。
あと、A子も「おじさんの営業マンだと、部屋選びの考え方にギャップがある気がした・話しにくいこともあった」と言っていたので、担当者との相性も大事なんですね。
さて、ここまで「娘さんが一人暮らしに失敗しないためのコツ」をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をご覧いただいた、親御さんと娘さんが「納得できるお部屋」を見つけて、楽しく暮らせることを心から祈っております。
物件が決まったら、引越し業者の手配も進めていきましょう!
引越し会社によって値段が全然違うので、早めに見積り依頼をするのが節約のコツ。
引越しや一人暮らしに役立つ記事
慣れないひとり暮らしはわからないことばかり。
他の記事も参考に慣れば嬉しいです。