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突然ですが、納戸(なんど)って聞いたことはありますか?
お部屋の図面を見ていると出てくる単語。納戸、納戸、納戸……なんとなくわかりそうだけど、よくわからない納戸。
今日はこの納戸について調べてみました。
納戸とは?
納戸とは何ぞや?ということで、さっそくGoogle先生に聞いてみました。納戸はこんな定義があるようです。
納戸とは、収納用の部屋のことです。
押入れとは違い、人が中に入って歩き回ることができる程度の大きさを持ちますが、建築基準法上の採光・換気の基準を満たしていないので、居室とは認められません。
フリールーム、サービスルーム(S)、DEN、GR、STO、STRと表示されることもあります。間取図などでは頭文字をとってNと略されることもあります。
さっぱり頭に入ってこなかったのでもう少し丁寧に見てみます。
納戸と押入れ・クローゼットの違い
押入れ・クローゼットと納戸の違いは、中を人が入って歩き回れるスペースがあるかどうか?です。
押入れは中に人が入れません。
同様に、クローゼットも人が中で動くことはできません。
中で人が動けるほどのスペースがないものは、納戸とは呼びません。
和室にある収納スペースは押入れ、洋室にある収納はクローゼットと一般的に呼ばれます。
納戸と居室の違い
納戸と居室の違いは何でしょうか?
実は、建築基準法で居室と認められるにはいくつか条件があるようです。
・採光のための開口部に関する基準
・換気のための開口部に関する基準
・地階に設ける居室の基準
・天井高さや床の高さに関する基準・所定の開口部を有しない場合の区画に関する基準
・排煙設備の設置に関する基準
・非常用照明の設置に関する基準
・壁や天井の内装仕上げに関する基準引用:http://www.kenkihou.com/kyositu-teigi
詳しい基準の内容は割愛しますが、これらの基準を満たしていないと居室として認められない、とのこと。
例えば、採光のための開口部に関する基準は、住居用の居室では床面積の1/7以上の大きさの窓を設けなさい、換気のための開口部は床面積の1/20以上の大きさの換気口を設けなさい、と定められています。
居室とは人が生活をする場所。このため、光も風も入らない空間は人が生活するには適していない。居室とは認められない。というのが、建築基準法の趣旨だと思います。
このため、どう考えても「部屋でしょ!」という場所も、納戸扱いされることがあります。
このお部屋は、2LDKなのですが、納戸が3つも!3.5帖が居室に該当して、5.3帖が納戸……という少し不思議な間取り。
何かしらの理由で居室として認められない場合は、納戸として記載されます。
「窓がなくても気にしないやい!」と、こんな使い方をする方もいらっしゃるようです(笑)
納戸の呼び名
納戸は、さまざまな呼び方をされるようです。図面にもいろんな表記をされるのでわかりにくくなっています。ここで納戸の書き表し方をおさらいしておきましょう。
呼び方 | 図面の表記 | |
---|---|---|
1 | 納戸 | N |
2 | サービスルーム | S |
3 | マルチスペース | M |
4 | フリースペース | F |
5 | ユーティリティースペース | U |
6 | 書斎 | DEN |
7 | ジェネラルストックルーム | GR |
8 | ドレッシングルーム | DR |
9 | ストレージ | STO / STR |
納戸と一言で言っても、いろんな表し方があるんですね。
今まで私が図面を見てきた感覚だと、やはり、サービスルーム「S」と表記されることが多いと思います。
2DK、2SDK、2LDK、2SLDK、みたいな。
Sが入っていたら、居室にはカウントできないけど小さな部屋があるんだな、と考えていただくと良いと思います。
そして、この小さな部屋という意味だと、同じようなものがウォークインクローゼット。これも図面では、「S」と表記されたり、「WIC」と書かれています。
それでは、納戸とウォークインクローゼットの違いは何でしょうか?
納戸とウォークインクローゼットの違い
ウォークインクローゼットの明確な定義はないようです。ただ、「クローゼット」と名前がついている通り、洋服の収納に最適化されたもの。洋服ハンガーがかけやすいようにパイプが設置されていることが多いです。
どちらも人が通れるくらいの広さがあり、クローゼットよりは広めのスペースになっています。
まとめ
納戸とは居室には認められないけれど、収納などに活用できる便利なスペース。呼び方もさまざまで少々混乱しますが、見慣れない文字(「S」や「F」など)が出てきたら、googleで調べてみると納戸がヒットするでしょう。
荷物が多い方には自由に収納できるので、おススメ。LDKだけでなくS+LDKも見逃さずに、お部屋の候補としてピックアップしてみてくださいね。
今日も、ありがとうございました。