<景品表示法に基づく表記>このサイトには記事に関連する広告・PRが表示されます
病名は「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」
卵巣の一部に、液体などが溜まってしまう病気です。
私は、腹腔鏡手術で、右側の卵巣にあった腫瘍(7cm)を切除。
お腹を切らなくても大丈夫な手術だったので、術後の回復も早かったです。
はじめての経験でわからないことばかり。
とても不安でした。
この記事では、同じ病気の方に向けて私の体験談をまとめてみます。
あくまで患者の体験ブログです。
経過は個人差があるため、気になることがあれば、必ず主治医にご相談くださいね。
目次
卵巣嚢腫とは?どんな病気?
卵巣腫瘍は、一般に腫瘍が小さい場合は無症状のことが多く、日常生活に支障はありません。
しかし、卵巣腫瘍の付け根部分がねじれること(卵巣腫瘍茎捻転)があり、激しい下腹痛が出現することがあります。同様な症状は卵巣腫瘍の破裂の場合にもみられます。
卵巣腫瘍は、時に直径20cm以上と巨大になることもあります。
腫瘍が大きくなると、膀胱や直腸の圧迫による頻尿や便秘、リンパ管の圧迫による下肢の浮腫などがおこります。腹水が貯留するとさらに腹囲が増大し、おなかが妊婦さんのように前に突き出してくることがあります。
卵巣腫瘍があっても月経は順調なことが多く、妊娠にもあまり影響しません。内科などを受診した際に、偶然、卵巣腫瘍が発見されることも少なくありません。
スカートやパンツのウエストがきつくなったことに気付いて受診し、診断される場合もありますが、太ったためだと思い込み、そのままにしてしまう人も多いようです。また、子宮がん検診の際に発見されることもあります。
卵巣腫瘍の約90%は良性で、約10%が悪性とされています。引用:日本婦人科腫瘍学会
名前の通り、卵巣にできた腫瘍。
小さいうちは自覚症状がないことも多く、私もありませんでした。
私は、妊娠を希望していたので通っていた婦人科の超音波検査(エコー画像)で発見されました。
卵巣嚢腫が見つかった経緯
婦人科の超音波(エコー画像)検査で発見
私は、結婚後できるだけ早く妊娠を希望していたので、産婦人科に通っていました。
不妊検査のひとつに、超音波(エコー画像)検査があります。
子宮や卵巣の状態を確認する検査で、先生からアドバイスがありました。
先生
念のため、もう少し、詳しく検査してみましょう!
卵巣は、排卵に伴い一時的に腫れることがあります。
しかし、排卵以外を原因として腫れている場合、大きさによっては治療が必要になります。
私は妊娠を希望していたので、妊娠後だと治療の選択肢が限られるため(胎児への影響等)、妊娠前に詳しく検査をしておきましょう!という、先生の見解でした。
自覚症状(痛み・違和感・基礎体温の乱れ・生理の遅れ等)全くなし
私の場合、自覚症状は全くありませんでした。
見た目も普通(下腹が出ていることもなく)、痛み、違和感もなし。
基礎体温の乱れもなく、生理も定期的にきていました。
このため、婦人科の先生から「卵巣のう腫」と言われても、ピンときませんでした。
「ほんとうに?私が?」
って、感じでした
今まで、子宮頸がんなどの検査も受けていました。
しかし、卵巣まで、エコーで診ていただく機会はなかったので、気づきませんでした。
自覚症状がないと、自分で気づくことは不可能です。
30歳を過ぎたら、卵巣も含めて、しっかり診ていただくことをおすすめします。
MRI検査・腫瘍マーカー検査を実施
まずは、血液検査とMRI検査。
腫瘍の大きさや、良性・悪性の判断をするための検査です。
MRI検査は、人生で初めての体験。
ちょっと緊張しました(笑)
下着も何も身に着けていない状態で、検査着を着て、いざ、スタート!
検査時間は30分程度。
検査中は大きな音が鳴るので、ヘッドホンを装着します。
婦人科の先生からは、
先生
簡単な検査だから、心配しないでね~!全然、痛くないから!
と、聞いていました。
実際、MRI検査を受けた感想は、
検査中、工事現場にいるような、ズドドドドドッ! キュイーーーーーーン!!!! と、爆音が鳴り続けます。
ヘッドホンからは優雅なクラシック音楽が流れているのですが、完全に、かき消される音量。
こんな状態で寝てしまう先生は、さぞ、お疲れなんだ……と、先生の過労が心配になりました。
検査結果は、卵巣嚢腫の可能性が高い
超音波検査、血液検査(腫瘍マーカー検査)、MRI検査の結果、先生から「卵巣嚢腫」の診断がありました。
先生
おそらく、良性腫瘍(皮様嚢腫)だけど、手術後の病理検査をしてみないと、正確な判断はできません。
(つまり、悪性腫瘍の可能性もある)
現在の腫瘍の大きさは、7cmぐらい。
5cmを超えると、手術が推奨されている大きさです。
あまり大きくなると、腫瘍の破裂や捻転(ねんてん)の可能性があり、リスクが高くなります。
今後、妊娠することも考慮すると、妊娠前に手術をしておく方が安心です
卵巣は、子宮とつながっています。
卵管という管を通じて、ブラブラしている状態です。
私は片方の卵巣が腫れて大きくなってしまっている状態。
卵巣の腫瘍が大きくなってしまう(5cm超)と、重さで、ねじれてしまったり、ぐるりと回転してしまう可能性があるそうです。
このねじれ・回転が起きてしまうことを捻転(ねんてん)と言います。
捻転が起きてしまうと、卵巣に血液が送ることができず、危険な状態に……。
長時間、血液が止まってしまうと、卵巣は壊死してしまいます。
このため、捻転が起きてしまうと、緊急手術が必要になります。
私の腫瘍は、7cm程度。
今後のことを考えて、大学病院で手術をすることにしました。
大きな怪我も病気もしたことがなく、人生初の手術にビビりながらも「早く結果が知りたい!」と、手術を迷うことはありませんでした。
紹介状をいただき、後日、大学病院へ行ってきました。
先生のお話では、都内の病院を選択する方もいらっしゃる、とか。
もちろん、都内は名医と呼ばれる先生もいらっしゃり、腹腔鏡手術の経験も豊富で信頼できます。
ただ、そのような病院は手術を希望する患者の数も多く、半年程度は待つことになるそうです。
私は、先生と相談して近くの大学病院でも、腹腔鏡手術は多くの実績があること、1~2ヶ月後には手術ができること(都内ほど待たずに手術を受けられる)から、近くの大学病院を選択しました
大学病院で、腹腔鏡手術を決意
大学病院でも診察を受け、やはり、「卵巣嚢腫」という診断。
大きさを考えると、手術を推奨されました。
腹腔鏡手術の概要、メリット・デメリット(想定される副作用やリスク)など、一通り説明を聞き、手術の意思を再度確認されました。
先生
手術は、いつ頃にしますか?お仕事のご都合とか……?
お願いします!
先生
そうしたら、3週間後! ◯月◯日は、どうですか?
と、手術日は、3週間後に決定。
翌週には、家族同伴で再度来院し、手術の説明と入院手続きを行います。
さっそく、この日は、手術前に必要な検査を受けて帰りました。
-
卵巣嚢腫 腹腔鏡手術前の事前検査
- 血液検査
- 尿検査
- 心電図
- レントゲン検査
- 呼吸器機能測定
家族同伴で手術の説明&入院手続き
私は、夫と一緒に病院で説明を受けました。
手術中に万が一のことがあっても、私は全身麻酔がかかっているので、判断できません。
このため、手術に関する説明は家族も一緒に聞き、不測の事態のときは、家族に判断を委ねることになります。
人生で初めての手術。
やっぱり、リスクもたくさんあるんだな……と、気持ちが引き締まりました。
手術の概要
私が行った手術は、「腹腔鏡手術(ふくくうきょう手術)」
お腹を切らずに、おへそと小さな穴(5mm程度)を3つ開けてできる手術です。
術後の傷も目立たず、術後の回復も早いメリットがあります。
ただし、手術中に予期せぬ出血や、癒着、腫瘍の発生場所等を原因があると、開腹手術(お腹を切る手術)に切り替えられます。
- 所要時間:60分~180分
- 予想出血量:200~300ml
- 麻酔:全身麻酔
全身麻酔が必要な手術で、1時間~3時間程度かかる内容です。
予想出血量はそこまで多くないので、自己血輸血(手術前に血液を確保しておくこと)はしませんでした。
想定される合併症等
- 腹腔内臓器の損傷の可能性(血管・腸管・膀胱・尿管)
- 麻酔に伴う合併症
- 出血増加、輸血の可能性
- 皮下血腫
- 皮下気腫
術後必ず起こること
- 痛み
- 性器出血
- 腹部膨満感
- 発熱
創部痛、腰痛、心窩(みぞおち)痛、下腹部痛、頭痛
炭酸ガスを入れて腹腔を膨らませて行う手術のため、ガスが抜けるまで(2~3日)
38℃前後が3日間ほど、続きます
術後の経過は個人差があるため、人によって痛みを強く感じる方もいれば、そこまで感じない方もいらっしゃるそうです。
先生
↑ これは、めちゃくちゃ重要なアドバイスでした!
看護師の妹にも同じアドバイスをもらい、私はすぐ「痛み止めくださーーい」と、ナースコール(笑)
そのおかげで、術後2日目以降の回復スピードが早かったです!
これから手術をする方は、ぜひ、覚えておいてくださいね。笑
先生から、特に強調して説明を受けたのは、2つの合併症。
- 肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)
- 腸閉塞
肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)は、肺の血管に血栓(血のかたまり)がつまってしまう症状。
手術後、長期間ベッドの上で動けないため血栓ができやすくなってしまいます。
血栓防止のために、弾圧ソックス(メディキュットのような靴下)を履き、フットマッサージャーをつけます。
そして、怖いのが腸閉塞。
卵巣と腸管は位置が近いため、手術後、組織がくっついてしまうことがあるそうです(癒着)。
腸管がふさがってしまうと、腸閉塞になります。
癒着防止のためのシート(自然に吸収される医療用シート)を貼りますが、患者が早くベッドから起き、体を動かすことが癒着防止の1番の対策。
とにかく歩くの大事!だそうです。
先生
これらの手術に関する説明を夫と聞き、手術同意書にサイン。
入院手続きを行って、あとは、入院日を待つのみとなりました。
卵巣嚢腫・腹腔鏡手術、入院時の持ち物
入院手続きの際に、入院時の持ち物も説明があります。
案内記載の持ち物と、実際に入院してみて、「持ってくればよかった!」と感じたものがあったので、ご紹介します。
-
案内されたもの
- T字帯(ふんどしのようなもの)2枚
- 紙おむつ(板おむつフラット型)1~2枚
- 生理用ナプキン(夜用がベター)複数枚
- 下着
- パジャマ
- タオル
- くつ(滑りにくいもの)
- ティッシュペーパー
- 洗面用具
- コップ(割れにくいもの)
-
入院してみてあると便利だったもの
- エコバッグ
- 携帯用洗濯洗剤
- 耳栓
T字帯や紙おむつなど、普段使わないものは、病院内のコンビニで購入しました。
着替えなどは、病院でレンタルすることも可能でした。
入院セット ※ 私が入院した病院の例
- パジャマのみ:日額300円
- パジャマ+タオル:日額450円
- エコバッグ
- 携帯用洗濯洗剤
- 耳栓
エコバッグは、シャワーを浴びるとき、病室間の移動、コインランドリーに洗濯物を運ぶときに役立ちました。
小さくたためて場所もとらないので、持っていくと便利です。
私は手術後、HCU(集中治療室)で1泊することになりました。
HCUは、必要最小限の荷物しか持ち込めません。
持ち込み荷物だけまとめておけるエコバッグがあれば、持ち運びに便利でした。
コインランドリーは一度使いました。
荷物が多くなってしまうと大変なので、洗濯をしながら着替えを調達。
コインランドリーがある病院では、洗濯しながら着回すのも選択肢のひとつです。
意外と汗をかいたり、着替えてスッキリしたいことがあったので、洗濯洗剤があると便利でした。
病室の夜は意外とうるさいもの。
- イビキ
- 歯切しり
- ナースコール
他
気になる方は、なかなか寝付けないかもしれません。
夜眠れないと体力回復など、体調にも影響が出てくるので要注意。
お守りとして1つ耳栓を持っていくのも良いと思います。
入院時にはパジャマを持っていきます。
私は普段履いているスウェットを持っていったのですが、ウエスト部分がゴム!!(涙)
術後のお腹には痛かったです……。
ゴムが伸びてるズボンが、おすすめ!
ちょうど、おへそあたりを切るので、ゴムで圧迫されると痛いです。
卵巣嚢腫・腹腔鏡手術 入院中の様子
入院期間は、4日間(手術後2日で退院)
私は退院予定日が1日早まり、入院期間は4日間でした。
どんな入院生活だったのか、時系列で振り返ってみます。
入院時のスケジュール
入院1日目:手術前日
手術の前日に入院しました。
午前10時に、病院へ。
到着後、入院手続き・麻酔科医による説明(全身麻酔について)を受けました。
病室で荷物の整理をしたり、採血・体温測定、血圧測定(午前・午後)と、いろいろ準備を進めます。
手術に向けて、へそのごま掃除も看護師さんに行っていただきました。
自分ですると、傷をつけてしまう可能性があるので、どんなに汚くても放置していて大丈夫だそうです。笑
看護師さんから病棟やスケジュールの説明を受け、薬剤師さんからお薬の説明を聞きます。
入院中は、ほんとうに、たくさんの医療スタッフの方のお世話になりました……。
そして、担当の先生のご挨拶。
先生
手術のためにも、ごはんも、たくさん食べてくださいね~
ごはんは、とっても美味しかったです!
ごはん、鯖の竜田揚げ、里芋煮物、コールスローサラダ
夜
肉じゃが、すまし汁(とろろ昆布)、キュウリの酢の物、バナナ
生姜を効かせると、塩や油に頼らなくても、ちゃんと味がつくのね~~
何もしないのに、温かいごはんが出てくるなんて!(涙)
病院最高~!!と、初日は楽しく過ごしました。
21時、就寝。
全く眠くないのと、同室のおばちゃんのイビキで眠れず……(汗)
夜中暑くて、明け方喉が渇くものの、すでに絶食タイム突入。
水の飲用もNG、うがいならOKとのことでした。
- 手術の準備
慣れない入院生活がスタート。
夜から絶食絶飲なので、それまでに、しっかり食べて水分補給をしておくのがおすすめ。
入院2日目:手術当日
病院の朝は早い。
- 6:00 起床
- 7:30 点滴開始
手術に向けて、この日は絶食。
朝から点滴をつけ、しばらく点滴架台がお友達です。
手術後は、絶対安静でベッドから起きれません。
このため、手術前に、しっかりトイレで出しておきます!
水分は飲めないので、お散歩をして、腸を刺激!
夫が病院に来てくれて、しゃべりまくる。
平日だったので、仕事を休んでくれました(ありがたやー)。
- 12:50 歩いて手術室へ移動
手術室は、とても涼しかったです。
肌寒いぐらい。
テレビドラマで見る手術着を着た先生がたくさんいらっしゃいました。
手術内容の最終確認をし(患者が自己申告)、15番の手術室に入ります。
手術室は、オルゴールの音楽が流れています。
手術台に寝て、酸素マスクを装着。
麻酔が腕の点滴から入ります。
看護師さん
と説明中に、手をスリスリしてくれる。
と思ったのを最後に、記憶がない。
・
・
・
———–(手術開始)————-
・
・
・
———–(手術終了)————-
- 15:00 執刀医から家族に説明
- 15:20 HCUで家族と対面
手術は1時間程度で、無事に終了したそうです。
摘出したものは病理検査に出し、悪性か良性か最終的に判断される、とのこと。
先生
髪の毛や骨の一部も含まれています。
最終的な判断は、病理検査の結果をもとに、お伝えしますね
手は振れるものの、体を起こすことはできません。
最初は声が出なくて、うなずくことが精一杯……。
と、思うものの、せき払いをして回復。
ガラガラ声が、少しだけ出ました。
手術後は、痛み止めが効いているので、痛みはありませんでした。
ただ、少しだけ気持ちが悪いような、眠いような……、不快感はありました。
意外と普通に会話ができて、ビックリ!
朝から病院に来てくれた夫にお礼を伝え、家族は帰宅。
私はしばらく休んで、別の場所へ移動しました。
手術後の痛み
眠りから目が覚めると、おへそあたりの痛みに気づく。
おへそが、えぐりとられるような熱い痛みでした。
痛みが強くなる前に痛み止めをもらった方が良いよ!と、元看護師の妹のアドバイスに従い、速攻ナースコールをして痛み止めをいただく。
看護師さん
新たな痛み止めを入れてもらうと、少しずつ痛みは楽になりました。
看護師さん
痛み止めが効いていると体勢を変えることもできますが、痛みがあると無理。
痛みで全く動ける気がしません。
ただ、あとから振り返ると、同じ姿勢で寝続けることもツライです。
完全に背中と腰が、バッキバキになります。
一日中、ベッドの上で寝続けることになるので、痛み止めが効いている間に、できるだけ体勢を変えるのがおすすめです。
頭をあげてみたり……と、できるかぎり、体を動かしてみました(痛みが出ない程度に)
同じエリアには、複数の患者さんがいらっしゃいました。
おそらく、20名程度。
ご高齢の方が多い印象で、ナースコールはひっきりなしに鳴り続けます。
寝たり起きたりを繰り返し、ただただ、時間が過ぎるのを待つばかり。
この日は、夜ごはんもないので、何もすることがありません。
- 21:00 ふたたび、痛みが出てきた
看護師さん
点滴ができるのは、22:00以降です。
それまで待てますか?
それとも、痛みが強かったら、座薬なら使えますよ!
そしたら、22:00まで、待ちます!
すみません!
座薬を入れたことがない不安から、我慢をすることを選びました(笑)
22:00に、点滴を入れてもらってから、痛みが楽になるも2時間程度で効果切れ。
24:00過ぎに、痛みが出てきました。
日付が変わってからは、おへそがえぐられるような痛みから、重いおもりがお腹に乗っているような鈍い痛みになりました。
夜中もナースコールと、点滴のエラー音が鳴り響き、あまり眠れませんでした。
- 痛みがあり、眠れず
痛み止めをもらいながらだったら、耐えられる痛み。
とにかく、痛み止めを上手に活用して、無理しないことが大切。
痛み止めで痛みを和らげつつ、体勢を変えることも忘れずに。
※(2日目以降に、背中と腰の痛みが来ます)
入院3日目:手術後1日目
- 6:00 起床
- 7:00 尿道カテーテルをはずす
ベッドから起き上がれないため、オムツ&尿道カテーテルを装着していました。
看護師さん
と言われるものの、なかなかできない……。
私は、全く出せませんでした。
と、不安になりましたが、心配ご無用。
妹に聞いたところ、看護師さんが点滴の量と、採尿パックの量を見ながら、水分量はコントロールしている、とのこと。
看護師さん
息を「ふぅーーー」っと、吐いていてくださいね
(すぽッ)
看護師さん
これからは、自分でトイレに行っていただいて、大丈夫ですよ
カテーテルを取るときは、痛いかな?と思ったのですが、全然、痛くなかったです。
息を吐いていたら、一瞬で取っていただきました。
フットマッサージャーもはずして、体を起こして待機。
- 7:30 歩行練習
看護師さんの介助のもと、少しだけ歩いてみる。
特に、問題なし。
- 8:00 朝食
まさかの、常食。
なんとなく、流動食みたいな食べやすい食事かと思っていたら普通でした(笑)
しかも、意外と普通に食べられて完食。
すっかり、元気になった気分です(笑)
HCUには、洗面台がないので、ベッドの上で歯磨きをします。
あったかいタオルをいただき、顔や体を拭いて、さっぱり。
- 10:30 車椅子で一般病棟へ移動
点滴がはずされ、歩行開始。
看護師さん
でも、無理せず、できるだけ歩いてくださいね~
手術後の回復を早めるには、歩くことが大切。
手術翌日から、たくさん歩きました。
手術後1日目に歩行した感想
とりあえず、痛い。
腸がぐるりとまわる感じ。
内蔵が痛い。
お腹の中で、腸?が、ぐりんとまわる感覚があり、痛い……。
痛みそのときだけですが、「ふぅーーーー」と、息を吐きながら、痛み逃しをして耐えました。
歩くときも、極力、振動がないよう静かに歩きますが、お腹に響きます。
前傾姿勢が痛いので、すべて直立動作になります(笑)
歩けると、弾圧ストッキングもはずしました。
午後には、母がお見舞いに来てくれ、コインランドリーで洗濯。
意外と汗をかいて着替える回数が多かったので、洗濯できて助かりました。
シャワーもOKが出て、サッパリ。
- 内蔵の痛みと格闘するも、一般病棟へ
痛みが残るものの、どんどん歩く。
歩く → 休憩 → 歩く、を、ひたすら繰り返しました。
疲れたのか、夜は、ぐっすり眠れました。
★ 痛み止め:朝・夕の2回だけ
痛み止めが効いている間に、できるだけ歩くようにしました
入院4日目:手術後2日目(退院)
- 6:00 起床
- 7:00 検温・血圧測定等
まだ、痛みが残るものの、昨日よりも全然ラクに!
内臓がぐるっとする感じがあります。
でも、その痛み?違和感?に慣れてきたのか、昨日よりも、悶絶する時間が減りました
この日は、手術後はじめて排便あり。
排便があると、しっかりと腸が動いている証なので、とても良いことだそうです。
今日も、ひたすら歩きます。
病棟内をウロウロしていると、先生に声を掛けられました。
先生
先生
今日退院してもいいですよ?
じゃあ、退院します!
予定を1日前倒しして、退院が決まりました。
午後の診察結果次第ですが、退院に向けて荷物をまとめ始めます。
- 15:00 診察
- 15:30 退院
診察の結果、特に問題なしで退院許可をいただきました。
お腹の痛みについて質問しましたが、そればっかりは、時間が解決してくれるそうです。
退院の手続きや次回の診察予約、退院後の注意点などの説明を受けます。
- 鮮やかな色の出血
- 強い腹痛
- 37.5℃を超える発熱が続く
- 重いものを持ったり、無理に動かない
- 3週間後の診察日までは入浴禁止。シャワーはOK
- 3週間後の診察日までは性交渉禁止
例)掃除、洗濯、布団の上げ下げ、自転車に乗る等
あっさり、退院完了。
3日間ほど、義実家で休ませていただきました。
退院後:手術後3日目
お腹の痛みは変わらず。
前傾姿勢や態勢を変えるときに痛みます。
腸がグルっと動く感じで、動いた後は、しばらく悶絶。
寝転がるのは、痛み止めが効くタイミングを見計らうのがおすすめです。
そして、体の変化として、お腹(下っ腹)が、ポテポテしていることに気づきました。
ガスが、まだ溜まっているせいか?今まで履いてたスカートが入らなくなっていました。
時間が解決してくれることを祈るばかりです。
退院後:手術後6日目(1回目の外来検診)
先生
超音波検査、全く以上なし。
退院後すぐに月経が来てしまい出血があったものの、手術翌日には出血がなかったので、問題ないだろう、とのことでした。
傷口なども異常なく、20日後に再度検診をすることになりました。
この日から、痛み止めの薬もなし。
体をひねったり、姿勢を変えるときに、少し痛みます。
あと、5分以上歩くと、長距離走のように横隔膜が痛くなりました。
その痛みと連動して、肩も痛くなるのでガスの影響かもしれません
退院後:手術後10日目
痛みは、全く感じないほどに回復。
寝返りしても、内蔵の不快感はありません。
不快なことは、手術の傷口に貼っている保護テープが、かゆくなってきたことぐらい。
お風呂に入りたいけど、テープが取れるまでは、シャワーで我慢です。
退院後:手術後20日目(2回目の外来検診)
手術後20日目の外来検診。
すっかり痛みもなくなり、特に気になることはありませんでした。
先生
今回摘出した腫瘍は良性でした。
術後の経過も、全く問題ないですね!
一旦、本日の検診を一区切りとしましょう。
一応、定期検診として半年後・1年後には、検診に来ていただこうと思いますが、以前通われていた◯◯産婦人科さんに通われるのであれば、それでも問題ないです。
ほんとうに、ありがとうございました
先生
お大事に~~
その後、2か月後に妊娠、翌年出産をしました。
卵巣のう腫の手術&入院費用
総額 7万9550円
人生初めての手術。
しかも、私は、医療保険等に入っていないのでいくら請求されるかビクビクしていました。
今回の手術に関する費用の総額は、約8万円。
- MRI画像検査:8890円
- 手術前事前検査:9840円(血液検査・レントゲン・心電図・呼吸機能等)
- 手術・入院費用:6万820円
健康保険の制度「高額療養費制度」を活用したので、医療費が高額になることはありませんでした。
高額療養費制度とは?
医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。
引用:厚生労働省
社会保険、国民健康保険に加入していると、70歳未満の場合、医療費負担割合は3割負担です。
それでも、大きなケガや病気をしたときは、治療費が高額になってしまうケースもあります。
そのときに、活用できるのが高額寮費制度です。
一定額を超えた金額について、払い戻しを受けたり、自己負担の上限額までしか払わなくてもOKになります。
ただ、事前申請をしておかないと一時的に立替える必要があります。
払い戻しまで、2~3ヶ月程度かかるので、要注意!
※ 払い戻しまで、2~3ヶ月必要。医療費の立替払いが必要。
要事前申請!「限度額適用認定証」が、立替え払い不要でおすすめ
窓口で医療費の立替えが不要なので、可能であれば、事前申請がおすすめです!
※ 医療費は自己負担額の上限額までの支払いでOK
所得区分 | 自己負担限度額 |
---|---|
年収約1160万円~ 健保: 標準報酬 月額83万円以上 国保: 所得901万円以上 |
25万2600円 + (医療費-84万2000円) ✕1% |
~年収約1160万円 健保: 標準報酬 月額~79万円 国保: 所得~901万円未満 |
16万7400円 + (医療費-55万8000円) ✕1% |
~年収約770万円 健保: 標準報酬 月額~50万円 国保: 所得~600万円未満 |
8万100円 + (医療費-26万7000円) ✕1% |
~年収約370万円 健保: 標準報酬 月額26万円以下 国保: 所得210万円以下 |
5万7600円 |
低所得者 (被保険者が 市区町村民税 非課税者等) |
3万5400円 |
>>> 社会保険(協会けんぽ)限度額適用認定証の申請について
※ 詳細は、加入している社会保険組合、協会けんぽ、市区町村の保険課にお問合わせください。
手術後の再発・その後の経過
卵巣嚢腫は、再発する可能性もあります。
また、手術の影響で卵管が癒着してしまうこともあり、妊娠しにくくなってしまうケースも、まれにあるそうです。
私は退院後、約1ヶ月間は体の回復につとめ、手術の翌月に妊娠しました。
先生
おめでとうございます!
今まで、タイミングをとっていても妊娠できなかったのは、卵巣嚢腫の影響があったのかもしれません。
これからは、自分の体調と赤ちゃんの様子に気を配りながら、無理せず、過ごしていきたいと思います。
この記事のまとめ
人生ではじめての手術。
卵巣嚢腫は腹腔鏡手術で、無事に、摘出することができました。
術後の経過は、個人差があると思うので、参考程度に考えていただけたら幸いです。
- 卵巣のう腫は、自覚症状がないことも多い
- 超音波検査(エコー画像)でないと、わからない
- 5cm以上で、摘出手術を検討(私は、7cmで手術)
- 入院期間は、4日間
- 手術後の痛みが続いたのは、10日程度
- 入院・手術費用は、約8万円
自覚症状がないと、自分で気づくことは難しいです。
20歳を過ぎたら、定期的に婦人科検診を受けて、そのときに、ぜひ、卵巣エコーも行ってみてくださいね