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あっという間に2月も終わり。バタバタバタバタバタバタ……と、一気に過ぎていきました。
最近は、新生活の新居のご案内に日々奔走しています。
新たな出会いと新たなご縁に楽しい毎日ですが、先日、腰を抜かす出来事があったので書き記しておきます。
不動産屋さんは星の数ほどありますが、なかには、こんな業者さんもいるのか……と、勉強になりました。
これから、お部屋探しをされる方もどこかで遭遇されるかもしれないのでご参考になれば幸いです。
目次
沖縄から上京したTちゃんの家探し
この日のご案内は、沖縄から上京予定のTちゃん。春から新社会人で一人暮らしのお部屋を探していました。
Tちゃんと私は、共通の知人がいるので、そんな懐かしい思い出話に花を咲かせながら物件めぐり。すでに沖縄で、一人暮らしをしていたTちゃんですが、やっぱり沖縄の一人暮らしと、東京の一人暮らしは全然違います。
家賃が高い……。
沖縄で広めのお部屋に住んでいたTちゃんが、東京でも同じような暮らしをしようとすると家賃がとんでもないことに……。でも、今の家具や荷物を持ち込むには、それなりの広さが必要……。と、お部屋探しは難航していました。
運命の物件との出会い
新着物件で、Tちゃんの条件に合致する良さそうな物件を発見。
南向きの最上階で角部屋。バストイレ別、独立洗面台付!築年数は古いものの内装・外装フルリフォーム済の物件で、なんと1DK。家賃もご予算内におさまっていました。
データーベースには写真が登録されていなく、一抹の不安が残るものの、広さといい設備といい他と比べると圧倒的に条件が良かったお部屋。
「善は急げ!」期待半分、不安半分を抱えながら、足早にアパートへ向かいました。
緊張のご対面(内見に行く)
管理会社さんで鍵を借りてからアパートに向かうことに。無事に鍵をゲットしてアパートに向かおうとすると、管理会社のスタッフさんが声をかけてくれました。
一般的に、不動産会社のご案内は車で移動をするものです。でも、nicochaでは車は使わず、電車やバスを使ってのご案内をさせていただいています。
だから、管理会社の方も歩いて現地まで向かう私たちを見て、ご親切に声をかけてくれたのでした。
ご好意を断るのも申し訳ないので、お言葉に甘えて車でアパートまで向かうことに。歩いて5分程度の距離なので、すぐに到着。高鳴る鼓動を抑えつつ、アパートとご対面です。
予想以上に良い部屋だった
お部屋に入ると、予想以上のキレイさ!
広~~~い!
明る~~~い!!!
クローゼットも大きいーーーーー!!
コンロも2口おけるし、大きな冷蔵庫も余裕だーーーー

イメージ図
予想以上のキレイさに、テンションがあがる私とTちゃん(笑)
窓も大きいし、南向きと東向きの2面採光なのでとにかく明るい。日あたりも風通しもバッチリでした。
Tちゃんは「おうちでのんびりすることが好き」と話していたので、東京でもゆったりくつろげる場所が理想のお部屋でした。
管理会社さんもご一緒だったので、リフォームの仕様や設備についても説明をしてくださり、私もTちゃんも大満足。
私:いいね!ここ!
Tちゃん:すごくいいです!もう他の物件、見なくて大丈夫です!私、ここが良いです!
お部屋の中だけでなく周辺もぐるりとまわって確認。
このまま、お部屋を抑える手続き(お申込み)を進めることにしました。
波乱の申込手続き
通常、お申込書を取り寄せて必要事項を記入→ 本人確認の書類を添付してFAX送付という流れですが、当社まで戻るには時間がかかってしまう……。今回は、管理会社さんがご近所だったので、そのまま立ち寄らせていただき、手続きをやらせていただくことにしました。
態度が豹変する不動産屋
Tちゃんに、預り金の説明をします。
【預り金】
申込金とは、「他に申し込みがあった場合に優先的に入居審査をしてもらう」などの目的で、不動産会社などに支払う金銭で、その金額は不動産会社などによって異なります。(家賃の1ヶ月分以内であることが多いようです。)また、申込金を支払っても、必ず契約が結ばれるというわけではありません。
申込金は、一時的に不動産会社などに預けるものとされていますが、申し込みを撤回しても返還されないなどのトラブルが多くなっています。そこで、東京都などの自治体では、不動産会社に申込金を要求しないよう指導しています。安易に申込金を預けないようにするとともに、特に、家賃の1ヶ月分を超えるなど、多額の申込金を当然に要求するような不動産会社には注意しましょう。
なお、仲介業務では、不動産会社が申込金などの預かり金の返還を拒否することは、宅地建物取引業法で禁止されています。
預り金は一時的に不動産会社に納めるお金で、キャンセルしても返金されるもの。預り金を払うことで、Tちゃんが損をするようなものではないことも。
Tちゃん 「とても良いお部屋だと思うので、このまま抑えたいです!」
預り金を支払うこともご了承いただき、手続きをすすめることになりました。
おかしいなと感じたのは、通常の取引きと流れが違っていたからです。
【通常の流れ】
1)ご内見
2)お申込み
3)審査
4)ご契約金の清算、必要書類の準備
5)契約手続き
6)鍵のお引渡し
それが、今回はこのような流れになっていました。
↓↓↓
【今回のケース】
1)ご内見
2)お申込み(審査)、契約手続き、手付金支払
3)ご契約金の清算、必要書類の準備
4)鍵のお引渡し
もちろん諸条件を確認するのは大切です。
それでも、申込時に細かい契約内容や重要事項説明、紛争防止条例(退去時の取り決め)について確認するなんて聞いたことがありません。通常、契約手続き時に行うものです。
(↑しつこく【お申込み】をしたい旨を主張)
申込みと同時に契約手続きまで求める不動産屋
どんなに借主が「この部屋が良いな!」と思っても、すぐお部屋を借りることはできません。”お申込み”という借りたい意思表示をし、貸主が「貸しますよ」と、同意をしてくれて初めてお部屋を借りることが可能です。審査期間が必要になるので、申込み時に契約手続きを行う、ということは基本的にありません。
そして、この申込みから契約までの期間は契約手続き前なので契約の効力が発生していません。つまり、借主側はキャンセルする権利が当然あります。申込み金を預けていたとしても、借主は全額受け取る権利があります。
(公益財団法人不動産流通推進センター)
仲介業務では、不動産会社が申込金などの預かり金の返還を拒否することは、宅地建物取引業法で禁止されています。
引用:不動産ジャパン
借主保護のための規定なのですが、これ、不動産業者にとっては困ることも多々あります。
申込みキャンセルに苦しむ管理会社
なんでこんなことを言い出したのか、少し管理会社さん側の立場で考えてみたいと思います。
お部屋を借りるにはたくさんの方が動きます。不動産会社、貸主、借主……など。この方たちが報酬を得られるのは契約成立時です。つまり、契約に至らないと1円ももらうことができず、タダ働きとなります。
契約には手間はかかる
1つの契約と言っても色々手間はかかります。
まず、本人の確認を取り
簡単な身元調査をします。個人情報の照会。
ケースバイケースですが、面接や
会社、自宅も見に行くこともあります。その後、保証人の確認。これらも上と同じ作業。
これらの作業を巷では、入居審査と呼びます。
その後、事務員が
・精算書の発行
・契約書
・重要事項説明書
・東京ルール
・保証人確約書
・火災保険申込書
・入居に必要な書類などを作成します。
同時に、大家さんへ申込書の確認。
業者紹介の場合は業者と契約日などの打ち合わせ等。契約が近くなると
部屋の最終確認と、鍵の交換。
これらを済ませて契約を待ちます。(中略)
基本的に、不動産の賃貸借でキャンセル代は取れません。
それを良いことに、ギリギリまで申込みを引っ張り、いくつかの物件を押さえておいて・・・
なんて方も残念ながらおります。引用: キャンセルについて考える
1週間前に同業者から3DKのマンションに「姉妹入居」ということで申し込みが入った。ホッとしたのも束の間、キャンセルになった。
(中略)
実は、この姉妹、申し込みに当たって「各部屋にTVのアンテナジャックを設置してほしい」とのリクエストをしていて、それを家主さんが快く受けてくださって、昨日キャンセルを受けた時は、まさに電器屋さんが物件に向かっていた頃、であった。
物件を押えておくために最低限の記入だけした申込書を出し、時間を稼いで他も当たり、もっと気に入ったものが有れば乗り換える、ということだったのだろう、と判る。気持ちは解かるが、業者からすれば堪ったものではない。迷惑この上ない身勝手な客である。「意思が確定してないなら申し込みなどするなよ!」と言いたくなる。
契約に向けて、関係各所に連絡を取り段取りを整えていたのに突然のキャンセル。今みたいなお引越しシーズンだと、日中ご案内で外回りをして、夜、手続き書類の準備……。目まぐるしく回る日々の中で、契約手続きや入居に向けて準備を進めています。
身勝手なキャンセルをする方は、自分のことしか考えていないため、誰かに迷惑をかけていることがわかりません。
この不動産会社さんが採用されていた、「お申込み後のキャンセルは困るから契約手続きまで行う」というスタイルは、申込みキャンセル防止のための苦肉の策だったのでした。
緊張した契約手続き
話を戻してTちゃんの物件のお申込みのお話。
キャンセル防止のために申込みと契約を同時に行うというスタイルをとっていた管理会社さん。確かに、不動産業者には申込み金(預り金)の返還義務がありますが、それは契約手続き前までの期間の話。契約に着手をしたら返金義務はありません。
私: Tちゃん、あの会社ヤバイ会社かもしれない……。ごめん。
Tちゃん: そうなんですかー?私はじめてだからわからなくて。
私: そうだよね。通常は申込みから審査というの経て、契約手続きをするんだ。だから今日は異例なの。
Tちゃん: すごく良い物件なのに……(涙目)
私: 私も一緒に契約内容確認するから、それで本当にヤバかったらやめよう。長く住む場所だし、あとでトラブルになっても嫌だから。
Tちゃん: そうですね。怖いです……。
私もまだ見極めきれないから、もう少し話聞いてみよう!
Tちゃん: はい。お願いします!
Tちゃんと話をして、物件はめちゃくちゃ良いので契約手続きに挑むことにしました。一般的な契約条件(更新料や退去の清算方法など)を共有して、あまりにも条件が悪かったら契約はやめておこう、と。撤退の線引きも決めました(笑)
意外な契約内容
書類を準備していてくださり、さっそく契約内容の確認スタート。宅地建物取引主任者証を提示し、重要事項説明から始まりました。
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契約書の内容も、紛争防止条例(退去時の原状回復に関する取り決め)も、とても丁寧に説明してくださいました。特に、原状回復に関するところは事例を多く紹介してくれてイメージしやすかったです。
「フローリングを傷つけないためには家具はこうすると良いです」
「こういう場合は貸主負担なので、心配しなくて大丈夫です」
「こういうケースは、火災保険の補償でまかなえます」
契約内容もとても良心的。オプションや特約もなくシンプルなもの。一般的なものと比べても借主さんが不利になるような条件はありませんでした。
無事に契約手続きを終えて
無事に手続きを終えて、ホッと胸をなでおろすTちゃんと私。
その後、入居してからもとても居心地がよく大満足のお引越しだった、と報告を受けて、本当に安心しました。
それにしても、今回のような理不尽の要求。もし、Tちゃん一人だったら怖かっただろうな……と考えてしまいました。
もし、「変だな?」という要求をされたとしても、「不動産屋さんが言うならそうするしかないのかな……」と、反論すらできないかもしれません。
残念ながら強引なやり方で不動産取引を進めようとする会社があるのも事実。このブログやお会いする方々に、少しでも不動産取引のことを知っていただき、情報を発信していきたいと改めて思いました。
今日もありがとうございました。